Rainbow Turtles

メルボルンでの生活

005- Identity Crisis

"Almost always, the creative dedicated minority has made the world better." - Martin Luther King , Jr. (1929- 1968)

 

みなさんこんにちは!寒い日が続きますね..朝起きるのが深刻に辛いです。

 

さてさて、本日のテーマは"Identity Crisis" です。日本語では「自己認識の危機」としておきましょう。

 

海外にある一定の期間住んでいれば誰もがこの自己認識 (Identity)、今日のテーマに沿って言い換えれば、「自分は何者であるのか?」ということについて個人差はあると思いますが、考える機会があると思います。

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以前オーストラリアに入国するときに、入国カードに職業を記入する欄があったのですがちょうど大学を卒業したばかりだったので、もう「学生」の欄にチェックを入れられないということに違和感と悲しさを感じたのを覚えています。そりゃ10年以上学生をしていたのにそれが急に学生じゃなくなると違和感を感じますよね。当時は「学生」が自分のIdentityの大きな一つでもありました。

 

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一方で日本からオーストラリアに来てしばらくすると今度は「日本人」というIdentityが強くなりました。日本にいる時はあまり「日本人」ということを日常的に意識することってないですよね。しかし海外にいれば毎日のように嫌でも、日本人というIdentityが顔を覗かせてくるのではないでしょうか?

 

私は日本にいるときは、「学生」というIdentity、そして「同性愛者」であるIdentity、この二つが大部分を占めていました。しかしオーストラリアに来てからは群を抜いて、「日本人」というIdentityが非常に強まっています。

 

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自分が何者であるのか、人それぞれ挙げられる要素は変わってくるように思います。社会の中での位置付け、自分の好きなもの、どこに住んでいて、何をしているのかなど。

 

しかしそんな沢山あるIdentityの中でも最も強くなる要素というものは、自分がマイノリティー(少数者)の立場になった時だと思います。そして必ずそのIdentityは自身の強みになるということです。

 

客観的、そして多角的な視点で自身を観察すれば様々なIdentityを発見できると思います。時にはマイノリティーである自身のIdentityが不利に働く時もあるかもしれません。長い歴史の中で少数者は、不公平に扱われることが多く、マジョリティー側から抑圧される傾向にあります。

 

しかし大衆が持っているものには、ある程度の評価、価値しか与えられないと思います。すなわち他の人にはない自分だけの強みを見つけることができればそれを強力な武器、盾として海外の舞台で戦っていけるのではないでしょうか?

 

例えば、「日本人」というIdentityを例に考えてみましょう。

外務省による平成29年度の統計によると、現在オーストラリアには、97223人(前年比5.0%増)、そしてメルボルンには25307人(前年比9.6%増)の在留邦人(海外に3ヶ月以上在留している日本国籍を有するもの)が暮らしています。結構いますね!ただこれでもメルボルンの人口(約482万人)からしたら微々たるものです。

 

 

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そしてその人がたまたま日本にいる時に看護師をしていたとしましょう。それだけでこのメルボルンに同じような経歴を持っている人はかなり少なくなり、それが必ず生活していく上で自身の武器になると思います。(日本人x看護師)

 

 

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キング牧師が言っていました。「ほとんどいつも、想像的でひたむきな少数者が世界をより良いものにしてきた。」自分には何もないと思っている人でもここメルボルンにいるからこそ、必ず他の人がやってこなかったようなことを経験してきているはずです。それをX X X X (かける、かける、かける、かける (例)日本人x看護師x?? x?? )していけば、世界といったら大袈裟かもしれませんが、少なくともメルボルンで唯一の「何者か」になることができ、社会に貢献できるのではないでしょうか?

 

メルボルンにいるだけで既に素晴らしい日本人というIdentityを持っているのでこれにどんどん組み合わせて、最強の自分を作っていきませんか?